留学してしばらくたまたま誘われた日本人パーティー。そこに居たのが鬼雄(夫の仮名)だった。


後から聞けば、わざわざ私を誘い出すために友人をフル活用して開かれたパーティーだったと。
強烈なアプローチは当日から始まり、あっという間に私は6歳上の鬼雄にオチた。


若かったとはいえ、ギャル化気味だった私は恋愛経験はあった。切ない別れもあった。
だが、鬼雄の正体を見破るほどの能力は持ち合わせていなかったようだ。そう、つい最近まで得られなかった能力。


異国の地効果もあり、恋は盲目効果もあり、3年程の付き合いを重ねる。束縛が強かった。


留学中デートの時も待ち合わせている訳じゃなく、急に連絡が来る。


「授業終わったから、後三十分くらいで行けるかな」


「分かった。まってるわ」
で、到着が予定より十分遅れる、


「はあ ……せっかく気合いいれてたのに」と呟きその後はしばらく無視された。




帰国後(遠距離恋愛)に社会人となった私、初めての飲み会に参加した。
夜九時頃鬼雄から着信


「まだ帰ってないのか」
「あ、みんなまだだから。もうすぐ終わるはず」
「今すぐ帰れ」
「いや、新人が先に帰るのは …… 」
「お前、自分が楽しくて居るだけだろ」
とお怒りだった。


とにかくよく拗ねていた。

しかーし!この頃はまだまだカワイイと思えたのだ。

いやいや、おかしいと思おうよっ。



いつもなんだかんだで、鬼雄の希望通りに、機嫌を損ねないようにと気を使う自分がいたと思う。
まっ恋するとみんなそうだよね……ある程度までは。


これは私に責任もある。
幼少期から気を使いすぎる性分で、母の期待に添えるように!の一心で持ちゆる能力以上を常に目指し結果キャパ越えし、ブチギレ不良になった私。

その癖は大人になっても治らないものらしい。