私は、傍から見れば阿呆の極みだろうが自分的には慎重になっていた。


鬼雄(夫)と再会を果たし、また男女の仲になるも再婚は直ぐしないと。

だけれども、そうは問屋が卸しません。


本当にやり直せるのか。鬼雄とやっていけるのか。鬼雄じゃなければいけない理由はあるのか。


恐ろしい、過去は美化されるとはこのことか。

問いただしました、揺らぎまくりの自分に。
そう私はきっと押しに弱い……のでしょう。
その逆で鬼雄はここぞという時はゴリ押しです。


鬼雄はすぐにでも、再婚し不妊の自分と治療するオナゴが必要だった。


そしてすぐさま、うちの両親にやり直したいと挨拶にきました。遠い距離の為行ったり来たり、遠距離恋愛なんてする気もさらさら無かったのでしょう。


「離婚を後悔しています。僕にはババ子(私)さんしか考えられません。僕らの出会いは特別でした。離婚した原因は鬼一家にあります。僕が絶対にババ子さんを守ります。会社にも入れません。鬼実家にも前のようには行かせません。だから僕ら二人の世界なら問題はありませーん!」


押し切られたのはうちの一派でした。そして私自身でした。



一回目と同じ、またまずは同棲して……と
I CAN FLYしました。飛行機でね。



鬼雄も口にしたこの言葉『離婚した原因は鬼一家にあります』確かに最初の原因はそこかもしれないが結果その問題を解決できなかったのは自分らである。そこで得意の責任転換能力発動でしばらく鬼雄は自分の鬼親を全否定していた。しかし鬼の子は鬼だったのだ。



自業自得と言われればそれまで、ですがモラハラの予備軍であった鬼雄の巧みな話術と行動力の賜物だったと思いたい……。