やっぱり鬼雄(夫)に仕事を任せるなんて不可能だった。得意ジャンルが全く違う私達。
結果鬼雄の尻拭いの日々、自分でやるほうが早い。


さらに鬼雄はあるトラブルを起こし、私の会社が他社から訴えますよ〜の弁護士から警告書的な内容証明か届く事態もあった。


ありえんっ!


母に育児を手伝ってもらいながらなんとか日々を切り抜ける。産後一週間で仕事復帰したのだ。




第一子出産から半年。受精卵を凍結保管していたのもあり、

「ババ子(私)、早くしないと年齢もある」そうだよね、そうだよね急がないと!と二度目の顕微授精に挑む。


気づけばこの頃から私は、育児 家事 料理 仕事をしていた。そうだ。すべてしていたのだ……。

鬼雄はあくまで育児ちょびっと仕事ちょびっとの補助要員であった。
ただ我が子の愛らしさにそんな疲れは吹っ飛んだのかもしれない。



二度目の出産。


家事育児仕事、晩御飯を作る夕方にはお腹が張り痛くなりキッチンでうずくまることが増えていた。
それでも鬼雄は家事を受け持つことはなかった。
出産まで安静が必要と言われ入院することに。家にいると動いてしまう人は入院させられるようだ。

仕事は病室からとバイトさんたちで回す。補助は鬼雄。実際はバイトさんに大きな顔をしていたらしいが。


ちなみに、私の不在中バイトしてくれていた前からいたスタッフ一名を無能だからと、鬼雄はシフトを勝手に減らした。結果その子は私に連絡を寄こした。


「これじゃ収入予想出来なくて困るので辞めます。ババ子さんが大変な時期にすいません。でも……」
なんとなく、鬼雄に困っているのも伝わってきた。私はただただ謝った。そして、鬼雄には何やってくれたのかな?勝手に……と仕事のことなので、怒る。


しかし、言い訳を並べ、すべてはバイトさんが悪い、俺は何も間違ってないの一点張りであった。
コミュニケーションの難しさを痛感した。


この頃から鬼雄の本性が剥き出しになって来た。


産後鬱……もしかしたら鬼雄は産後鬱かと疑った。



母が助けてくれる家事育児に文句が始まる。
夜中の授乳が大変で朝から仕事もあり睡眠時間が二時間を分散してやっと取れるくらいの状態に陥った私を助けてくれたのは母だった。


朝から掃除をしてくれ昼に私に一時間寝るようにお子達を見てくれた。 

そんな母の用意する食事を不味い、あんなの食べても腹も膨れないと、頻繁に一人で外食に出る鬼雄だった。
不味い飯作るなら金よこせとまで言った。


鬼雄はボンボンなので親から貰って当たり前。普通なら産後にご飯作ってくれる親に払わなければ申し訳ない。


しまいには、うちの両親に直接鬼雄が言い出す。


「こんなサポートじゃババ子の仕事も家事育児もパンクする。ベビーシッター雇うしかないと思うんですよね」と。


不妊治療あるあるで、第二子第三子、同時ににご誕生だったから確かに大変ではあった。

だからといってベビーシッターなんてそんな金どこにある?
鬼雄!あんたがもっと動けよ……。


また鬼雄はやたらと音に敏感になった。夜泣きに舌打ちするわ。田んぼから響くカエルの合唱に怒鳴り散らしていたのを見た日は、怖くなった。



結局なんとか持ちこたえというより、この時期の記憶がない。ハード過ぎて睡眠不足で母乳も止まり、産後半年から保育園にデビューした。