やたらと家に帰ってくるようになった鬼雄は、まさに子供達の心を掴もうと必死。


今までしなかった戦いごっこから、寝る前の戯れから、休日の公園へ行ってみたり……。習い事をさせようと張り切ってみたり……。いやいや今まで無関心でしたよね?しかもそれ、大人が見れば超うわべの今限定の接し方まるわかりです。


それでも幼い子らは、さすがに多少は「パパ パパ」が増える。

リビングを占領され、私はひとり部屋にこもるばばあとなる。


これ、やばくない?これ、鬼雄の作戦勝ち?

じゃ、私も思う存分子供相手に怪獣とかなってギャーワーって毎晩やる??


冗談じゃねえ。そんなレベルの話じゃないんすよ。


かといって子供たちは細かい事情を理解できるほどの歳ではない。まだ未就学児と小学校低学年……下手に話せば洗脳となってしまう。けれどパパと居たい!パパと近くに居たい!パパと暮らしたい!的な言葉が飛び出したらどうすればよいのだろうか。


ママは、パパと居たら死んじゃうのよ……なんて言えない。


私が問題ぶつけて、その答えを子供の気を引くことで解決しようとする。たしかに、私とは話しても、らちが明かないとご承知の上ですから仕方ないのかもしれないけれど。


これまでの鬼雄の子供に対しての態度、特に子守要員としてを振り返ってみる。



其の一 屋外昼寝事件


私が仕事で忙しい時など、子供を連れて近所の遊び場スペースへ行った鬼雄。これは海外在住中の話である。東南アジアは特に治安に注意。誘拐や人身売買も日本より多い。よって子連れの身ともなれば用心に用心を重ねるのが親心である。


しかし……この日鬼雄は遊び場スペースのベンチで爆睡をこいたのだ。電話しても出ないので遅いな……と気になった私は仕事をいったん止めてそこへ向かった。近所とはいえ外である。爆睡の鬼雄の少し離れた場所で遊ぶ我が子達。私は鬼雄は起こさずそのまま子供たちだけ連れて帰った。約半時間後、「子供たちが居ない!!!!」と鬼雄から電話。くたばれと思った。



其の二 空地へ勝手に行ってこい事件


これは最近の出来事、日曜日私がスーパーへ行っている間の出来事。

子供たちが外へ行きたいと騒いだため、鬼雄はあろうことか子供たちだけで近所の空地へ勝手に行ってこいと行かせたのだ。幼稚園児を保護者なしで車が行き交う道路を渡らせ……そんなこと私はしたこともない。


結果、私がスーパーから戻ると、マンションの下で同じマンションの知り合いの小学校高学年の女の子に言われた。「さっき〇〇君たちがここでタクシーにひかれかけて、タクシーのおじさん怒ってたよ」

まじか……と形相を変えたわたしは家に帰り子供たちに怒る。なんで外に出たの??危ないでしょと。


鬼雄は「俺らが子供のころはこのくらいの時余裕で外で勝手に遊んでたし、車にひかれる奴が頭悪いんだ。ひかれて死ぬならそれまでだ」と言った。


俺が子供の頃って40年近く前だし、てめーの実家もっと田舎だろが!車なんて通ること滅多になかっただろうに……。


ありえない……自分がついていくのがめんどくさいからと平気で危険にさらす。


まあこんな感じのエピソードは山のようにあり書ききれませんが、私は鬼雄に子供たちを預けるのが恐怖で今や子守要員としてはノーカウント。全く頼りません。

そんな鬼雄が今、外堀を埋めようたってそうはさせませんよ……。